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【 1-5 】あまり知られていないけど超重要。ホテルの“レヴェニュー部門”って何者?

フロント時代、「レヴェニューって何?」と思っていた

ホテルで働いていると、時々聞こえてくる名前――「レヴェニュー(レベニュー)」。

でも、当時の私は正直「なんか偉そうな人たち」「難しそうな数字やってる部署?」くらいのイメージでした。

フロントに立って、お客様を迎えて、売上を積み上げて。

それが“仕事のすべて”だと思っていた私には、レヴェニューという存在が遠いものでした。

けれど、あるきっかけでレヴェニュー部門に異動することになり、気づいたんです。

彼らは、ホテルの“頭脳”だったのだと。

レヴェニューとは何か?

正式には「レヴェニューマネジメント部門」。

簡単に言えば、“売上を最大化するための戦略を考える部署”です。

部屋をいくらで販売するか(価格戦略)
どのOTA(じゃらん・楽天・Agodaなど)にどれくらい出すか(在庫配分)
どのタイミングで値段を上げ下げするか(需給予測)

など、売上に関わるすべてを“数字ベース”でコントロールしています。

現場で「部屋を売る」のがフロントなら、

レヴェニューは「売れる価格とタイミングを作る」仕事です。

どうやってなれるの?

意外かもしれませんが、特別な資格は必要ありません。

もちろん知識は必要ですが、それ以上に大事なのはこんなスキルです:

  • Excel操作や在庫管理などのパソコンスキル
  • データを見るのが苦じゃない、むしろちょっと楽しい
  • 「こうしたらもっと売れそう」と考えるのが好き
  • フロント経験がある(現場の動きが分かる)

私自身、“Excelで表を作れる人”というだけで注目され、レヴェニューに異動しました。

最初はまったくわかりませんでしたが、実は“ちょっとパソコンできる”だけでも十分スタートラインに立てる仕事なのです。

自分が異動したときの話

きっかけは、業務の中でちょっと便利なExcel表を作ったことでした。

予約データを整理し、「こうした方が見やすくて動きやすい」と提案したら、意外にも上司が注目してくれて――

「レヴェニュー、手伝ってみる?」という流れに。

評価されたのは、“わかりづらい数字を見える形にしたこと”でした。

そして、フロントで実際にお客様と接していた経験も、

「現場感覚を持った分析ができる」と喜ばれました。

レヴェニューに向いてる人は?

  • 静かにパソコンに向かって、数字を整理したり分析するのが好き
  • 責任ある仕事がしたい(売上に直結する)
  • 感覚だけでなく、ちゃんと根拠を持って考えるのが好き
  • “仕組みづくり”に興味がある

…そんなあなたには、レヴェニューの素質があるかもしれません。

まとめ

レヴェニューは、ホテルの“裏の司令塔”

目立つことは少ないけれど、

お客様の見えないところで、売れる価格とタイミングを作っている人たちです。

今、少しでも「数字に興味あるかも」「パソコンいじるの好きかも」と思ったなら、

あなたにもきっとチャンスがあります。

私がそうだったように、

“パソコンちょっとできる”から始まるキャリアも、あるのです。

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